シルバーカーを買おうかと考えたとき、「台東区で補助が出る」と耳にしても、どの制度を指しているのか分からず手が止まることがあります。介護保険の福祉用具と同じ扱いなのか、区独自の制度なのか、購入前に何を確認すればよいのか迷う場面は少なくありません。
地域情報メディア『台東クリップ』のエリア担当ライター、のりです。区の制度は自分でも一度確かめてから記事にするようにしています。今回も公式情報を順番に確認しました。
台東区独自の制度と介護保険の制度の違い、シルバーカーがどちらに当たるのか、申請前に見ておきたい点まで、順番に整理します。
シルバーカーは福祉用具と別枠か
シルバーカーと聞くと、介護保険でおなじみの「福祉用具」と同じ制度で扱われる気がしてしまいます。ですが実際には、シルバーカーは介護保険の福祉用具貸与や購入費支給の対象品目には入っていません。歩行を支える器具という点は共通していても、制度上の扱いは別だと考えたほうが分かりやすいです。
ここを最初に押さえておくと、後の制度確認で迷いにくくなります。
台東区独自の給付制度の中身
台東区には「高齢者自立支援用具(福祉用具)給付」という区独自の制度があり、この中にシルバーカーが給付品目として含まれています。区内に住所があり、在宅で生活していて、歩行や排泄、入浴などの日常生活に困難がある65歳以上の方が対象です。歩行支援用具としてシルバーカーのほか、杖やリハビリシューズなども並んでいます。
この制度は台東区の高齢福祉課が窓口になっており、介護保険の福祉用具制度とは別の枠組みで運用されています。名前が似ているだけに、ここで取り違えが起きやすいところです。
介護保険の福祉用具制度との線引き
台東区にはもう一つ「福祉用具購入費の支給」という介護保険の制度があります。こちらは入浴補助用具や腰掛便座、簡易浴槽などが対象で、シルバーカーはこの品目一覧には入っていません。介護認定を受けている方でも、シルバーカーに関しては介護保険の購入費支給ではなく、区独自の給付制度側で確認する形になります。
この二つの制度は窓口も申請書類も別なので、混同すると手続きが遠回りになってしまいます。
- 高齢者自立支援用具給付
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台東区独自の制度。65歳以上で在宅生活、歩行が困難な方が対象。シルバーカーは給付品目に含まれる。
- 介護保険の福祉用具購入費
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介護保険制度。入浴・排泄関連の用具が中心で、シルバーカーは対象品目に含まれていない。
対象条件で確認したい項目
区独自の給付制度を確認するときは、年齢、区内在住かどうか、在宅で生活しているかどうか、歩行や日常生活に困難があるかどうかという条件がそろっているかを見ます。入院中の方や特別養護老人ホームなどに入所している方は対象外とされている点も、公式ページに明記されています。
過去に同じ品目で給付を受けたことがある場合、給付できる期間に区切りがある点も確認しておきたいところです。
購入前に申請が必要になる場面
台東区の高齢者自立支援用具給付は、区の窓口や地域包括支援センターへ申請したうえで手続きを進める仕組みです。先に商品を購入してしまうと、給付の対象として認められない可能性があります。介護保険の福祉用具購入費についても、事前相談や事前申請が必要になる場面があるため、購入を決める前に窓口へ相談する順番のほうが安心です。
自己負担と給付の考え方
台東区独自の給付制度では、費用のおおむね1割程度が自己負担になるという案内が公式ページに出ています。介護保険の福祉用具購入費では、1年間の上限額の中で、負担割合に応じて費用の一部が支給される仕組みです。どちらも「全額補助」ではなく、一定の自己負担が残る点は共通しています。
名前が似た制度との取り違え
「福祉用具」という言葉自体が、区独自の給付制度と介護保険の制度の両方に使われているため、検索していると同じ話のように見えてしまいます。加えて、障害福祉の分野にも別の「日常生活用具の給付」という制度があり、対象者が異なります。名前だけで判断せず、対象者の条件から見ていくと取り違えを防げます。

名前が似ている制度ほど、対象者から先に見ておくと落ち着いて確認できます
公式情報をどこで確認するか
区独自の給付制度は台東区の高齢福祉課、介護保険の福祉用具購入費は介護保険課がそれぞれ窓口になっています。制度の内容や自己負担の割合は見直しが入ることもあるため、公式ページの更新日を見ておくと安心です。電話で問い合わせる場合も、シルバーカーの購入を考えている旨をそのまま伝えると話が早いです。
- 年齢と区内在住の条件を最初に確認する
- 介護認定の有無で窓口が変わることを確認する
- 申請が購入前か購入後かを窓口で確認する
- 自己負担の割合と給付までの流れを確認する
申請までの流れを整理してみる
区独自の給付制度を利用する場合、公式ページで紹介されている流れをたどると分かりやすくなります。窓口に相談してから購入するという順番なら無理がありません。
高齢福祉課総合相談・給付担当か、近くの地域包括支援センターへ相談します。
年齢や在宅生活の状況、介護認定の有無を確認してもらいます。
本人確認書類など、窓口で案内された書類を用意します。
申請内容が確認されたのち、給付の案内に沿って購入する流れになります。
向かないケースにも気をつけたい
入院中の方や施設に入所している方は、この給付制度の対象から外れるとされています。区外に住んでいる家族が代わりに購入する場合など、住所や生活実態が条件に合わないケースもあるため、当てはまるかどうかは窓口で直接確認したほうが確実です。
身体の状態に合うシルバーカーかどうかは、制度の対象条件とは別の話です。福祉用具の専門店や地域包括支援センターで相談しながら選ぶ方が安心です。
まずは窓口に電話してみる
今日か明日、時間が取れたときに高齢福祉課か地域包括支援センターへ電話をかけてみると、自分が対象になるかどうかがその場で分かります。まず一本の電話だけでもしておくと安心です。
私も制度を調べながら、名前の似た制度がいくつもあることに戸惑いました。窓口の人に条件を直接聞くのが、結局いちばん早い確認方法だと感じています。
みなさんもシルバーカーの購入を考えているなら、購入する前に一度、窓口に相談してみてください。













