大きな金額を病院で払った帰り道に、助成や払い戻しの制度はないのかな、と思って調べ始める。区役所で申請するのか、手続きを間違えたり遅れたりしないかも気になりますよね。
台東区の地域情報メディア『台東クリップ』のエリア担当ライター、のりです。区役所のページだけでなく、加入先ごとの案内も読み比べて書きました。
国保、後期高齢者医療、勤務先の保険の違いと、公式で確認したい点を順に書きます。
高額療養費と高額医療費の違い
「高額医療費」と検索する方が多いのですが、制度の正式な名前は高額療養費です。同じ月に医療機関や薬局へ払った自己負担が上限額を超えたとき、超えた分があとから払い戻される仕組み。
調べている途中で名前が違って見えても、同じ制度の話です。ページに「高額療養費」とあれば、探していた手続きだと思って大丈夫です。
加入保険で申請先が変わる理由
先に確認しておきたいのは、病院の領収書ではなく、マイナ保険証や資格確認書で分かる加入先の名前です。申請先は加入している保険で決まるので、台東区役所で受けるのは、区の国民健康保険と後期高齢者医療制度の分だけ。
| 加入先 | 主な申請先 | 区役所で受けるか |
|---|---|---|
| 台東区の国民健康保険 | 国民健康保険課の給付係 | 受ける |
| 後期高齢者医療制度 | 国民健康保険課の後期高齢者医療係 | 受ける |
| 協会けんぽ | 加入している協会けんぽの支部 | 受けない |
| 健康保険組合など | 加入している組合など | 受けない |
加入先ごとに窓口が分かれているので、まず自分の加入先を見ておくと、行き先を間違えずに済みます。勤務先の保険なら、区役所ではなく、協会けんぽの支部や健康保険組合です。
台東区国民健康保険に入っている場合
台東区の国民健康保険では、支給の対象になる世帯に、国民健康保険課から「高額療養費支給申請書」が診療月の3~4か月後に届きます。記入して給付係へ出すと、受付から約1~2か月後に支給される流れです。
- 提出先
-
本庁舎の国民健康保険課、給付係です
- 電話
-
給付係の電話は03-5246-1253です
原則として、支給月ごとに申請書が届く形。口座への自動振込を希望すれば、提出を省略できます。ただし一部の世帯や、受付後に世帯主が変わった場合は、再度申請書が届きます。
後期高齢者医療制度に入っている場合
75歳以上の方などが入る後期高齢者医療制度では、東京都後期高齢者医療広域連合から申請書が届く。診療月からおよそ4か月後で、記入したら返信用封筒で返送します。
窓口は本庁舎2階の15番で、郵送でも出せます。問い合わせは国民健康保険課の後期高齢者医療係、電話は03-5246-1254です。
過去に一度でも振込みがあった方は、それ以降の支給申請が不要になり、前回と同じ口座に振り込まれる仕組み。
勤務先の健康保険に入っている場合
勤務先の健康保険は、協会けんぽなら加入している支部、健康保険組合なら組合が申請先になります。区役所では受け付けていません。
協会けんぽは電子申請をすすめていて、紙の申請書は支部へ郵送する形。書式や添付書類は、加入先の案内で確認します。
申請書が届くまでの流れと必要書類
手続きの順番は、加入先によって細部が違っても、大きくは同じ流れです。台東区の国保を例に、順に並べます。
マイナ保険証や資格確認書で、加入先の名前を確かめます。
国保と後期高齢者医療は送付を待ち、勤務先の保険は案内を調べます。
届いた申請書に記入し、本人確認ができる書類を用意します。
返信用封筒や窓口、電子申請など、案内にある方法で出します。
振込の日まで、届いた通知や口座の記載を手元に残します。
後期高齢者医療制度では、申請書と、マイナ保険証や運転免許証など本人確認ができる書類が必要です。国保や勤務先の保険は、それぞれの案内で書類を確かめておくと安心ですよ。
申請期限と払い戻しまでの期間
申請できる期間は、診療を受けた月の翌月の1日から2年間です。協会けんぽも同じ起算日で、2年で時効になります。
払い戻しまでの目安は、台東区の国保で受付から約1~2か月、後期高齢者医療制度で申請から約2か月。時期は変わることがあるので、申請前に公式の案内で確認しておきたいところ。
2年以内であれば、過去にさかのぼって申請できます。見落としに気づいたときも、まず加入先へ問い合わせてみると無理がありません。
限度額適用認定証と医療費控除の違い
限度額適用認定証は、医療機関の窓口に出すと、支払いが自己負担限度額までになる書類で、払い戻しとは別の手続き。台東区の国保では、区役所2階の14番窓口で申請します。マイナ保険証を使う場合は、この申請が不要になります。
- 高額療養費は、あとから払い戻し
- 限度額適用は、窓口の支払いを抑える
- 医療費控除は、確定申告で行う税の手続き
- 医療費助成は、自治体ごとの別制度
医療費控除は、確定申告で行う税金の手続きです。高額療養費で戻った分は差し引いて計算する扱い。自治体の医療費助成も別の制度なので、それぞれの案内で確かめます。
区と加入保険の公式情報の見方
わたしは、台東区の国民健康保険と後期高齢者医療制度のページ、協会けんぽや健康保険組合のページの順に読みました。東京都のページも、制度全体の流れを知るのに役立ちます。

初めての窓口は、どこなのか確認しましょう
ページを読むときは、窓口の階と番号、電話番号、更新日をメモに残しておくといいでしょう。更新日まで見るのは、金額が変わることがあるからで、台東区の国保のページにも、2026年8月診療分からの限度額の見直しが載っていました。
医療機関に申請すると誤解しやすい点
よく迷うのが、病院や薬局で払ったので、そこで高額療養費も申請できると考えてしまう点です。支払先と申請先は必ずしも同じではない。申請先は、加入している保険です。
病院の会計で支払いを済ませても、そこで申請が終わるわけではありません。申請書の受け取りも提出も、加入先の保険が窓口です。
保険の切り替えや転居があった場合
見落としやすいのが、転職や退職、75歳到達などで保険が切り替わったあとの手続きです。診療を受けた月にどの保険に入っていたかは、手元の記録で見直せます。
取り扱いは保険ごとに違うことがあるので、迷ったら、前の保険と今の保険の両方に電話で聞いてみましょう。転居した場合も、いまの加入先を確かめておくと無理がありません。
家族の分も考えるときは、それぞれの加入先から確かめます。同じ世帯でも、国保と後期高齢者医療は別の制度として計算される場合があります。
手続きに迷っているみなさんへ
大きな金額の領収書を前にして、手続きまで考えるのは気が重いですよね。最初に見るのは、加入先の確認だけで十分です。
わたしが台東区のページを読み比べて分かったのは、区役所に行けば済む話ではなく、加入先ごとに窓口が違うということでした。
今日は、診療を受けた月と加入先の名前を、メモ帳に書いておくところからで大丈夫です。加入先の窓口の電話番号も添えておけば、あとで問い合わせるときに話が早く、気持ちが少し軽くなると感じています。時間が空いたときに、自分の場合は申請書が届くのか、自分で出すのかを、その窓口に聞いてみてくださいね。













