この記事は2026年6月30日時点で確認しています。小野照崎神社の令和8年「お山開き」は、2026年6月30日(火)・7月1日(水)の2日間行われます。6月30日に実際に行ってきたところ、境内には町会の提灯が並び、普段は入れない富士塚「下谷坂本富士」に登拝する人の列ができていました。この記事では、当日の境内の様子、富士塚を登ってみた感覚、茅の輪くぐり、初めて行く人が知っておきたい注意点を体験ベースでまとめます。
「お山開き」という名前だけ見ると、山岳信仰の話なのか、単なる神社行事なのか、すぐにはつかみにくいですよね。入谷の街中にある小野照崎神社でなぜそれが行われるのか、普通の参拝と何が違うのか、初めて調べる人ほど迷いやすいテーマです。
台東クリップのエリア担当ライター、のりです。入谷に住んでいて、毎年この時期になると境内をのぞきに行くのが習慣になっています。今回は6月30日に実際に行ってきたので、事前情報だけでなく、当日の雰囲気や歩いてみて分かったことを中心に整理します。
行事の意味、当日の境内の様子、富士塚の登拝、暑さへの備え、よくある失敗まで順に確認できます。7月1日に行く方や、来年以降に行ってみたい方の参考になればうれしいです。
小野照崎神社のお山開きに行ってきた
2026年6月30日、小野照崎神社のお山開きに行ってきました。境内に入ると、赤・白・緑の提灯が木々の間に掛かり、いつもの落ち着いた境内とは少し違う雰囲気になっていました。
富士塚のまわりには、登拝する人、写真を撮る人、境内をゆっくり歩く人がいて、観光地のような派手さというより、地域の年中行事に静かに人が集まっている感じです。境内の奥に進むと、下谷坂本富士の岩肌と提灯が重なって見えて、入谷の街中にいることを一瞬忘れるような景色でした。

お山開きとはどんな行事なのか
お山開きは、富士山の開山に合わせて、小野照崎神社の境内にある富士塚「下谷坂本富士」への登拝が許される行事です。毎年6月30日と7月1日の2日間だけ、普段は入れない富士塚に登ることができます。
神社行事の色が強く、観光イベントとはやや異なります。にぎやかに騒ぐというより、順番を待ちながら、足元を見て、ゆっくり登っていく。実際に行ってみると、境内全体にそういう落ち着いた空気がありました。
小野照崎神社で行われる理由
境内に「下谷坂本富士」と呼ばれる富士塚があります。小野照崎神社公式では、天明年間(1782年)に建立された浅間神社の御神体で、富士山の溶岩石でつくられた富士塚と紹介されています。
幅15メートル、高さ約6メートル。一合目から十合目まで刻まれた石があり、霊峰・富士の分身として大切にされてきたお山です。TAITOおでかけナビでも、国の重要有形民俗文化財に指定された富士塚として紹介されています。

令和8年の開催日程と開門の時間
令和8年(2026年)のお山開きは、6月30日(火)と7月1日(水)の2日間です。小野照崎神社公式では、6月30日は11時から20時、7月1日は10時から20時に開門と案内されています。
- 6月30日(火)
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11時から20時 開門。10時から開山式があり、一般の登拝は神事後の11時頃から可能です。
- 7月1日(水)
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10時から20時 開門。
境内の掲示でも、6月30日は10時から開山式、16時から大祓式斎行、7月1日は両日共10時から20時までお揃いで御登拝ください、という案内が出ていました。6月30日に早く着く場合は、神事が優先される時間帯があることを知っておくと当日焦らずに済みます。

実際に登ってみると、足元は思ったより本格的
富士塚は高さだけで見ると約6メートルですが、実際に登ってみると岩の段差が不規則で、思ったより足元を見ながら進む必要があります。階段を上るというより、岩の斜面を一歩ずつ進む感覚に近いです。
子どもから大人まで登っていましたが、底の薄いサンダルや滑りやすい靴だと少し不安だと思います。登る距離は長くありませんが、前の人との間隔を空けて、急がず進むのがよさそうです。
頂上付近まで行くと、境内を少し見下ろすような位置になります。提灯が頭上に並び、下には参拝する人の流れが見えます。街中の神社なのに、ここだけ別の時間が流れているような、不思議な感覚がありました。

境内には提灯と茅の輪も出ていた
この日の境内で印象に残ったのは、富士塚だけではありません。町会の名前が入った提灯が境内のあちこちに掛かっていて、地域の行事として支えられていることが伝わってきました。
本殿の前には茅の輪も設けられていました。掲示には「茅の輪のくぐり方」として、社殿に向かって左まわり、右まわり、左まわり、最後に御参拝と案内されていました。6月30日は夏越の大祓式も行われるため、お山開きとあわせて半年の区切りを感じられる日です。

実際に見ると、茅の輪は写真で見るより大きく、参拝の前に一度気持ちを整えるような存在感があります。お山開きの富士塚だけを目当てに行くより、茅の輪、本殿参拝、境内の提灯まで含めて歩くと、この時期の小野照崎神社らしさが伝わると思います。
同じ日に行われる夏越の大祓式について
6月30日の16時からは、本殿前で「夏越の大祓式」も執り行われます。小野照崎神社公式では、この半年のけがれを祓い清め、下半期の充実を祈る神事として紹介されています。どなたでも参列できる神事と案内されています。
お山開きとは別の神事ですが、同じ日に重なります。6月30日に行くなら、富士塚の登拝だけでなく、夏越の大祓式の時間も意識しておくと、行事全体の意味がつかみやすくなります。
普通の参拝と当日の流れの違い
ふだんの参拝との最大の違いは、富士塚への登拝ができることです。通常は柵で閉じられていて、外から眺めるだけ。この2日間だけ、一合目から頂上まで歩けます。
登拝に特別な作法が細かく掲示されているわけではありませんでしたが、神社の境内にある富士塚です。写真を撮るときも、登るときも、前後の人と境内の空気に気を配りながら動くのが自然だと思います。
入谷駅から境内への道順と周辺の動き
最寄り駅は東京メトロ日比谷線の入谷駅で、徒歩約3分です。JR鶯谷駅からも歩けます。台東区公式では、入谷駅から徒歩3分、鶯谷駅から徒歩8分と案内されています。
行事の日は周辺の人の流れが増えます。入谷は住宅と商店が混在するエリアなので、自転車のすれ違いや路上の混雑に気をつけながら歩くといいです。境内自体は広い観光施設ではないので、混み合う時間は譲り合いながら進む感じになります。
暑い時期に気をつけておきたいこと
6月30日・7月1日は夏至を過ぎた直後です。日中は気温が高く、境内は木陰もありますが、富士塚の上り下りや参拝待ちで体力を使います。
- 飲み物は駅近くで調達してから向かう
- 帽子・日傘などで日差し対策をする
- 富士塚の石段は濡れていると滑りやすい
- 底の薄いサンダルより歩きやすい靴が安心
- 体調が優れない場合は登拝を無理にしない
実際に登ってみると、短い距離でも足元に意識を使います。暑さでぼんやりしていると危ないので、体調に不安がある方は、富士塚の登拝を無理にせず、境内参拝や茅の輪くぐりを中心にするのもよいと思います。
花の苗木と授与品、当日の受け取り方
境内の掲示では、6月30日の11時から20時までに参拝した方に花の苗木を差し上げる案内が出ていました。社報の引替券を持参し、先着1,000名までとされています。引替券をお持ちの方は忘れずに持参してください。
御朱印や授与品の内容は年によって変わることがあります。授与品の詳細は公式サイトかSNSで直前に確認するのが確実です。
よくある失敗と向かないケース
迷いやすいのが「ふだんも富士塚に登れると思っていた」というケース。通常は立ち入りができず、お山開きの2日間だけ登拝可能です。日程を確認してから来ると安心です。
毎年6月30日・7月1日ですが、曜日は年によってずれます。行く前に公式で確認を。
2026年の6月30日は、一般登拝と授与所が11時頃からでした。10時着では神事が優先される時間帯があります。
溶岩の石段は底が薄いサンダルだと不安定です。歩きやすい靴で来ると安心です。
足元に不安がある方や暑さに弱い方は、富士塚の登拝より境内での参拝と茅の輪くぐり、夏越の大祓式への参列を中心にするという選び方もあります。無理なく動ける範囲で参加するのが、この行事との自然な付き合い方だと思います。

実際に登るなら、写真よりも足元を優先してゆっくり進むのが安心です
行ってみて分かった、小野照崎神社お山開きの魅力
実際に行ってみて印象に残ったのは、富士塚そのものの迫力と、境内の静かなにぎわいです。提灯が並び、茅の輪があり、富士塚に人が少しずつ登っていく。派手なイベントではありませんが、入谷の街の中で季節の節目を感じられる行事でした。
富士塚は外から見ても十分に見応えがありますが、実際に登ると岩の質感や高さ、足元の感覚まで含めて印象が変わります。都心の神社の境内で、これだけ「登る」感覚があるのは少し不思議です。
初めて来る方に伝えたいのは、「登拝しなくても十分見応えがある」ということです。富士塚を外から眺め、茅の輪をくぐり、本殿に参拝し、境内の提灯を見て歩くだけでも、この行事の空気感は伝わります。
7月1日に行く方、来年以降に行く方へ
2026年のお山開きは、7月1日(水)も10時から20時まで開門予定です。6月30日に行けなかった方は、7月1日に登拝できます。時間帯によって混み方は変わるため、暑さを避けたい方は朝の早い時間か夕方以降を選ぶと動きやすいと思います。
来年以降に行く場合も、基本は毎年6月30日・7月1日の2日間です。ただし、開門時間、授与所の時間、夏越の大祓式、授与品、苗木の配布などは年によって変わる可能性があります。出かける前に、小野照崎神社公式サイトや公式SNS、台東区公式の案内を確認してください。
いい夏の入口になったらうれしいです。入谷にいると、こういう小さな季節の節目が街の中に残っていることに気づきます。お山開きは、そのことを感じられる行事でした。













